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樋口歯科
安心●安全
5月の中旬、某新聞朝刊に『歯科で歯を削る機器7割が使い回し』という見出しの記事の掲載がありました。
『使い回し』という表現をおかしいと思う病院は多かったはず。
歯を削る機器は歯科用回転切削器具、つまり、タービン、コントラと呼ばれるものですが、一本が10万円以上するものであり、患者さん一人単位で変えるものではありません。使い捨てではないので。
記事のいう『使い回し』とは、おそらく患者さんのお口の中に入ったものをそのまま滅菌も消毒もせずに次の患者さんに使うという解釈だと思います。
ほとんどの病院は消毒まではきちんと行っていると思いますが、消毒では不十分という意見もあります。消毒まで行っている病院もその7割の中に含まれるのでしょうか。
さて当院ではその歯科用回転切削器具をどうのようにしているのかお話します。
一つ一つ丁寧に滅菌袋に入れて、オートクレーブという機械で高圧蒸気滅菌を行います。
歯科で使われている器具の殆どはこのオートクレーブ滅菌を行います。これで微生物、ウイルスが死滅します。
高圧高熱により回転切削器具の寿命が短くなる、時間がかかるので回転切削器具の本数をたくさん揃える必要がある、人手がかかるというのが滅菌まで行っていない病院がほとんどという理由でしょうか。
右は滅菌前、左は滅菌後。
滅菌すると茶色の線が出るシールで確認します。
出来たてホヤホヤ、あっつあつです。
冷ましてから使用します。